気まぐれ
坂町立横浜小学校五年 平林 愛菜
今日も あいつは笑ってる
本当気まぐれなやつだ
春には芽を出し 夏には大笑い
秋にはすねて 冬には消える
なんて気まぐれなやつなんだ
おまえは いろいろ種類があるけれど
みんな同じ性格だ
めずらしいやつは冬に笑う
あんなやつなのにみんなあいつが大好きだ
あいつはきれいだ ひと目ぼれもする
だからこそ 消えてほしくない
ずっとずっと
だけどあいつは そんなこと気にもせず
春に芽を出し 夏に大笑い
秋にはすねて 冬には消える
でも あいつは 子を残していくのに気がついた
あいつは 子を作る種を残していたのだ
すごいな あいつは 子を残していたんだ
だからまた あいつに会おう
冬の間は 待って 春に会おう
そして 夏にいっしょに笑おう
秋には すねよう
冬には あいつがくるのを待とう
だから 早く来てよね
気まぐれなあいつをみていると 私まで 気まぐれになる
でも楽しいなぁあいつを待っているのも
笑うのも すねるのも
今日もあいつは笑ってる
みんなもいっしょに笑ってる
秋でも冬でも待っている
気まぐれなあいつを
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