けんみん文化祭ひろしま’13文芸祭
トップページ けんみん文化祭ひろしま’13文芸祭 文芸祭 入賞・入選作品発表 【俳句】和田照海 選

【俳句】和田照海 選


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小・中・高校生の部【特選】

作品 学校名 お名前
ちりめんの香のたちのぼる島の夏 福山市立走島中学校二年 橋 真歩
【評】島のちりめんじゃこ漁がはじまった。ゆでて乾燥の忙しい毎日。島の活気がはじまった。島の暮らしを作る。
異国語の飛び交う五合目夏休み 福山市立城北中学校二年 坂口 空良
【評】富士山の登山口の五合目にたくさんの外国人もやって来た。「飛び交う」の描写は的確だ。
水とうの氷からから下校道 府中市立国府小学校五年 佐伯 勇斗
【評】熱中症予防の麦茶は凍らせて持参する。下校時はすっかり無くなり、氷だけが残る。感性のある句にした。
海びらき先生に水ようしゃなし 福山市立内浦小学校二年 藤原 大誠
【評】海の安全を祈るおはらいがすむと、一せいに海へ走りこむ。楽しい海びらきひとときである。

小・中・高校生の部【入選】

作品 学校名 お名前
青き風島かけぬけて定置網 福山市立走島中学校二年 木村 凪沙
向日葵の咲く方向に未来あり 広島市立矢野中学校三年 横見瀬有咲
一小節鳴いたら休む法師ぜみ 尾道市立吉和小学校六年 安井 柚香
なつまつりブルーハワイのかきごおり 廿日市市立阿品台東小学校一年 古田 滉人
きもだめしはじめは5人今6人 福山市立城南中学校三年 笠岡 咲良
剣道や気合の声も汗をかく 府中市立国府小学校五年 久保日美賀
母さんの日がさの中で話する 府中市立国府小学校五年 金行 剛琉
えん足でおべんとう三だんありがとう 東広島市立寺西小学校二年 原本  倫
汗くささ部活仲間と競い合う 福山市立城南中学校三年 小寺 杏奈
東北の豪雨のたびに父思う 呉市立横路中学校一年 木村 小真
猛暑日や父のビールをおまけする 尾道市立三成小学校六年 P戸明香里
きつつきのこんこん音で秋きたる 廿日市市立阿品台東小学校五年 由田 貴大
朝顔に口笛ヒューと日曜日 府中市立国府小学校五年 後藤 玲音
セミの声集中切れて負け試合 福山市立城南中学校三年 松井 勇樹
部室前一つ風鈴風入る 福山市立福山高等学校一年 堂上 美穂
蜩に心寂しくなる私 清水ヶ丘高等学校三年 下本 佳奈
へちまむく夜の涼しさ浴びながら 県立忠海高等学校二年 西田 直孝
浴衣デビューすがたみ私にらめっこ 庄原市立高野中学校三年 加島菜々子
磯の香や島にぎわせてちりめん漁 福山市立走島中学校三年 金尾 星花
かみなりがしゅくだいやれよとおこりだす 庄原市立東小学校三年 山下 聡美

一般の部【特選】

作品 地域 お名前
飛び立たぬうちに鶯餅どうぞ 広島市 信廣 高陽
【評】出来栄えがそっくりで今にも鳴きだしそうな鶯餅。「どうぞ」というおもてなしの心が伝わる。
回天の発進基地や海月浮く 福山市 三好 一空
【評】戦局を逆転するために開発された人間魚雷回天。基地のあった大津島の海は穏やかに海月が漂ふ。
園児らを統ぶる一笛菖蒲園 福山市 村上 真月
【評】解き放たれた園児らは菖蒲園いっぱいに散らばった。集合の一笛は見事に園児を集合させた。
玉音のまだ耳底に終戦日 福山市 佐藤 静枝
【評】ラジオの前で聞きとれにくい玉音放送を畏って聴いた。今も耳底に・・・。
正座して昭和涼しく語らるる 福山市 佐藤三重子
【評】激動の昭和を生きた道程は厳しい。今こそ重い口を開く。「正座」がこの句を引き締める。

一般の部【入選】

作品 地域 お名前
短冊を替へ風鈴の饒舌に 福山市 小林 勝子
作り笑ひして病室の初鏡 広島市 爽 いずみ
俳聖の汲みし清水を掬ひけり 福山市 来山 静子
蝉死して母郷の雲のかぎりなし 福山市 門井 千歩
ランドセル幾度も背負ひ春待つ子 福山市 小川 栄子
家を出る棺に軒の雪滴 安芸郡府中町 石橋 康徳
逸りたるにはか仕込みの花田牛 広島市 永宗 啓司
古団扇嘘も誠も使ひわけ 福山市 政時 英華
春満月配流の島の松黒し 広島市 坂本 明美
鵙鳴くや晩節などといふ言葉 三次市 錦  武志
空蝉や遠き人より近き人 福山市 山本  誠
父の日や遺愛の魚籠に花を活け 広島市 小川 文子
廃線の鉄路横たふ油照 広島市 澤村 文江
鼓草いまならわかる母のこと 福山市 柏原 篤子
薄暑かな両手で搾るマヨネーズ 広島市 三浦 泰之
大本営址と読める碑街炎暑 廿日市市 頼経 素風
廃屋となりし農協夏燕 竹原市 前田美木枝
ふるさとを銀座に探す走り梅雨 福山市 藤田十四郎
赤牛の焼印百番雲の峰 広島市 岡村 竹畔
秋燕に母艦レーダー回り初む 広島市 小路 律子